私は小さな巨人に恋をした――
「高広!」
「えぇっ!?」
タカちゃんが!?怪我?意識ないって………どういうことよ!
ガタ~ン!
「ちょっ………弥生!?」
私は……気付いたら教室を飛び出していた。
一目散に体育館へ。
タカの安否が確認したかった。
だって、いてもたってもいられなかったんだもん。
「………はぁ、はぁっ。高広は?」
急いで向かった体育館、キョロキョロしても高広の姿はない。
近くにいた男子の胸倉を掴む。
「今、先生達に保健室運ばれてった」
あまりの形相に驚いて、タジタジとなりながらも居場所を吐かせて、今度は保健室に。
タカちゃん……どうか無事でいて!