私は小さな巨人に恋をした――
「今眠ってる。親御さんには連絡したから、このまま帰宅させる………」
「そんなに酷いの!?」
もう泣きそうだった。
もぅ悪い方にしか考えられなくて………タカが死んだらどうしよう。
私まだ何も伝えてないよ!
そんな半ベソ状態の私を見て、担任と保健の先生はぷっと吹き出した。
「ちょっ…先生達ヒドイ!タカが苦しんでる時に笑うなんて……!」
先生達のあまりの態度に、我慢していたものが一気に溢れ出した。
「ヒドイよ~……」
「いや……悪かった。」
泣き出す私の頭を、笑いながらぽんぽんと叩く。
「アイツ、高広な………」