私は小さな巨人に恋をした――
「ねぇ、なんで俺が今まで彼女作んなかったかわかんない?」
「……わかんないよ。サッカー馬鹿だからじゃないの?」
「馬鹿ってお前………」
はぁっ…って、タカの溜め息と共に腕の力がふわっと緩んだ。
「じゃあさ。どっからバレたのかわかんねぇけど……頭悪りぃ俺が、なんでめっちゃレベル高けぇA高狙ってるか、わかんない?」
「わ、わかんない」
身体の拘束感から解放されて、改めて高広の顔を見ようとしたけど………それに気付いたのか、今度はきゅっと首に腕を回されて見ることが出来ない。