私は小さな巨人に恋をした――
「そいつはいつでも俺のこと、ガキ扱いなんだ」
「えっ……」
「それってやっぱ、俺がちっちぇからだろ?どんだけカッコつけてたって決まらねぇ……」
「タカちゃん……」
やっぱり悩んでたんだ………
「ほらそれ。ちゃん付けされるのも結局ガキ扱いだろ?」
「えっ、これは違っ……」
『違うよ?』って言おうとしたけど、タカの言葉に遮られる。
「だから俺、牛乳の量も倍に増やした。夜食も煮干しだし……」
「うそ……」
そんな努力してたんだ………