私は小さな巨人に恋をした――
高広の決意―見てろよ。ぜって~受かってやっからな!
「先生どう?」
「ん~…………」
「ねぇってば」
「まだ駄目だ。っていうか、全っ然駄目だ」
「マジで……」
ザッパ~ン!
「ふぅ……」
風呂に入りながら、一日の疲れを癒す。
つかの間の至福の時間。
「あ~ぁ…」
今日学校であった進路指導の面談。
ずっと、ず~………………………………………………………っと!真面目に勉強してるのに。
なんで合格ラインに達しないのか。
「……やっぱ持って生まれた物の違いか」
あいつの顔が浮かぶ。