私は小さな巨人に恋をした――





このままじゃ受かれないじゃん。











この前、一世一代の約束もしたってのに…………














受かったら格好よく告ろうと思ってた。

なのにバスケの授業でドジってぶっ倒れるわ、口止めしてた筈なのにどっから漏れたのか、弥生にA高校受験するのはバレてるわ……最悪。
















でも、収穫はあった。










あいつ………俺のこと、なにかって~とガキ扱いしてた。






それは多分、俺がちっせぇから。









全然男っぽくないし、恋愛対象に見られてないのが悔しくて。
思わずベッドに押し倒しちゃったこともあったから、正直嫌われてるんじゃないかとすら思ってた。







でも、ちゃんと心配してくれてたんだ(幼なじみとしてだけかもしれないけど)、俺に抱き着かれても嫌がってなかったし少しは脈ありかなって思ったら…………


気付いたら告白紛いの事しちゃってた。






ちゃんと受かってから告りたかったのに俺って駄目な奴~。




でもまぁ、弥生が思いのほか鈍感だったから……セーフかな?













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