私は小さな巨人に恋をした――
とにかく、告るまで待ってもらう繋ぎは出来た。
もう一つの条件『身長伸びるまで』何て言ってたら、弥生にいい奴出来ちゃうかもしんないし?
それでもこっちも急ぐに越したことない。
一応、あと三センチで弥生に追いつくから………一日のノルマ、牛乳二本だったけど増やさなきゃ。
とにかく!全ては高校に受かってからの話しな訳だ。
コンコン…ガラっ
「……カ?高広?いつまで入ってるんだ?」
「……んぁ?親父!?」
「おいこら、風呂場で寝るな。母さんが声かけても返事ないって、溺れ死んでないかって心配してるぞ?」
「あれ?寝てた?」
ヤバイ。全然気付かなかった。
マジで溺れたら洒落になんねぇ……