私は小さな巨人に恋をした――
「ホント、馬鹿なんだから……」
ぽつり呟く。
タカの部屋……休息とってるのか、たまに暗くなってることはあるけど、ほとんど日付け変わっても電気が消えることはない。
頑張りすぎて病気になってたら意味ないじゃん。
「………んっ」
人の気配に気付いたのか、タカがうっすら目を開ける。
まだぼ~っとしてるな………目を擦りながら呟いた言葉に耳を疑った。
「あ~……やっちゃん?」
「……!?」
やっちゃんて………私の幼少期のあだ名。
何年もこの呼び方されてなかったから、一瞬固まったのち…………
「ふふっ……なぁに?タカちゃん」
「………おぁっ!?」
今度はタカが飛び起きた。