私は小さな巨人に恋をした――
自分でもビックリするような申し出に、改めてタカちゃんが飛び起きた。
そりゃそうだよね。
私達付き合ってもいないし………
でも
それしか思い浮かばなかった。
私がタカちゃんの役に立てることある?
勉強だって代わってあげられない。
だったら……
今はこの状態を何とかしてあげたいんだもん!
「で、でも俺歯磨きしてない」
「大丈夫!」
「それにこれってファーストキ……」
「それは言っちゃダメ!」
咄嗟にタカの熱っぽい口を両手で塞いだ。
「いい?小さい頃を思い出すのよ。私達よくしてたじゃない、あれの延長だと思って!わかった?」
声が出せないタカはコクコク頷く。