ぶるーすかいぶるー
今まで見たことないくらい恐ろしい目で僕を睨むガリ。

「俺にとっては重大なことだ、ずっと好きだったんだ」

「だったら気持ち伝えろよ、転校しちゃう前に」

「気持ち…」

「僕はガリに後悔してほしくない。ガリは仲間だから。今伝えなかったらきっと後悔する」

考え込むガリ。

「ああ…」

その時、教室に入ってきたのは美奈ちゃんだった。

僕らは話を変える。

「なんの話してたの?」

美奈ちゃんは笑顔で聞いてくる。

「美奈ちゃんは可愛いって話だよ」

おどけてガリが言った。

「そんなわけないでしょ」

そう言って僕を叩く美奈ちゃん。

痛いです。

「トイレ行ってくるわ」

立ち上がるガリは笑っていた。

教室をでる時、ガリが振り向いて言った。

「ありがとな、お前も正直になれよ」

きっとガリは二人きりにしてくれたんだ…。

「ウンコもれるー」

そうでもないかも…。
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