ぶるーすかいぶるー
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乾いた音が教室中に広がる。

殴られた梶が当たった机や椅子はばらばらと散らばった。

「なにすんだよ」

寝そべったまま睨む。

「うるせー」

シンちゃんはかつてないほど怒っていた。

顔を赤くして。

「やめろシンジ」

「梶も」

二人を止めるのは物音を駆け付けた僕とやっち。
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