ぶるーすかいぶるー

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「はあ…？じゃあお前浮くのが嫌で俺に話しかけたのか」

ビールを注ぎながらシンちゃんが聞く。

どうでもいいけどみんなを待たないんだねシンちゃん。

「うん。シンちゃん見た時、絶対危ない人だって思ったもん」

「ひでえ話だな」

そう言って笑う彼はやっぱり男らしい。

「でもな理由はどうあれお前が話しかけてくれて嬉しかったぜ」

僕のグラスにもビールを注ぐと小さく乾杯をする。

「そう？」

「そりゃあな、みんな腫れ物に触るような顔で俺を見てたからな。救われたよ、正直」

「そっか」

素っ気なくいいながらも嬉しかった。

彼の言葉が。

彼の笑顔が。

でもやっぱ江藤はいつ思い出しても腹立つ。

あいつなんであんな偉そうだったんだ。