ぶるーすかいぶるー
「やっちはたまに会ってたけどガリは久しぶりだね」

ガリは坊主だが白いTシャツは着てはいない。

ガリガリ君みたいな風貌というだけでガリはガリとなった。

特に痩せているからといった訳ではない。

「そうだなー」

「そういえば八嶋、智子ちゃんとどうなんだよ」

シンちゃんが茶化す。

「ん、まだ続いてるよ今年で三年目かな。てか二人とも飲んでんのかよ」

「あっ、ほんとだ。待つだろフツー」

気付くの遅いよ。

ぶーたれる後から来た二人。

やっちはメニューからチューハイを頼み、ガリは僕らが飲んでいた瓶ビールを奪って飲み干した。

「ちょっと店長ー、聞いてくださいよー。この二人先に飲んじゃったんですよ。集まる前に酒出すなよ!!」



ガリ黙ってくれないかなぁ。

途中から店長のせいにしてるし…。

「この四人だと…一年の終わりみたいだな」


「ああ、勉強ばっかりしてた頃な」

シンちゃんの言葉にやっちが反応する。

「はあ!?シンジが勉強なんてしてるときあったか?」

「ないない」

ガリと僕が同時に言った。
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