ぶるーすかいぶるー
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白いそれが桜の様に舞う。

外は一面にその白が埋め尽くしていた。

校舎の中でストーブを囲む僕ら。

「寒いなー」

ぼやくのはシンちゃん。

「雪降ってるしな。お前家帰れるのか」

やっちは手を擦りながら僕に聞いた。

僕の家はみんなより少しばかり遠いとこにある。

雪が降ると自転車で帰るのはちょっと厳しい。

「まあなんとかなるよ」

「今日は母親が迎えに来てくれるから乗せてってやろうか」

「いいっていいって」

二人で話しているとシンちゃんが話に割り込んで来た。

「子どもは風の子、元気な子」

だからどうした…。

「雪合戦しようぜ」

濡れた靴下を乾かしていたガリが答える。

「ざけんな。やっと靴下乾いてきたんだよ」

「てゆうかガリだったんだ。さっきから臭いと思ってたけど。すっごい臭いね。臭い、臭い」

「ちょっとお前ひどくね。そこまでゆうか」

笑った僕ら、何気ない今が楽しかった。

一緒なら楽しかったんだ。

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