ぶるーすかいぶるー

第二幕 『今生』

＿＿＿

僕はあの頃と比べると大人へと足を進めているんだろうか。

もし大人に移り変わりつつあるのなら僕は…。

「あれは寒かったぞ、お前らほんとに鬼畜だからな」

タバコに火を点けるガリ。

高校時代に吸っていた物とは変わっていた。

「そんなことないって」

「そうそう」

頷く僕とシンちゃん。

「ガリが埋めて欲しそうな顔してたからだろ」

どんな顔だよ。めちゃくちゃだな。

「ただ埋めるだけならまだましだよ、あの中に犬のウンコ入ってたじゃねえか」

「あれはお前のウンが良かったからだろ」

「ウンだけにね」

くだらないし上手くない。

「ガリ、タバコ変えたんだな…」

「ん…うん」

やっちが聞くと答えにくそうにガリが言う。

「俺なりのケジメだよ」

ガリ…。

「なにがケジメだかっこつけやがって」

空気読めばか。

「タバコなんか吸うやつの気がしれない」

「シンジも吸ってるだろ」

「え…いや俺はニコレット派だ」

意味わかんないよ、しかもさっきからマルボロ吸ってるし。