お姫様と1.5人の男
『雪佳ちゃん、気にする事でないぞ。ただ……』

「ただ?」

『変態からのラブコールが来ていただけじゃよ』


桜太君の暗い表情をじっと見ていたからなのか、こっそりと玄一さんが気遣ってくれる。

にしても……たまーにあるよね。変な悪戯とか。

変態からのラブコールか……想像すると凄い変な物しか浮かばないんだけど。

でもそれだけじゃないよね?変態からのラブコールなら、あそこまで暗くなり理由がない。


「えっと……それだけじゃ、ないよね?」

「呪われろ」

「…………はい?」


勇気を出して聞いてみたらこの言葉。

あたし、桜太君に恨まれるような事をしたっけ?していないよね?

玄一さんはその言葉に対してご立腹の様子。でもやっぱり桜太君はスルーする。
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