お姫様と1.5人の男
窓は薄い黄色のカーテンで遮られていて、部屋一面が黄色に染まっていて。
本棚に駆けよれば、いかにも古い本ばかり。
触るのですらためらいそうな程に色褪せた本が主なようだ。
と言うのも。正直あたしは発売からかなりの歳月が経った本が苦手だったりしる。
厳密に言えば最近刷られたような本じゃないもの。
匂いが苦手。埃っぽいと言うかなんと言うか……そんな匂い。
大峰さんに手に取って見て良いんですよ、と言われても手に取るなんて出来なかった。
一通り見てから一言、あたしは大峰さんに尋ねる。
「大峰さんは此処をお掃除しに来たのですか?」
聞いて後から気付く。大峰さんは掃除道具を一切持っていない。
こんな埃っぽい所、真先に掃除をしそうなのに。なんでだろう?
もしかして渡部さんの担当区分?そんなことはないか。
本棚に駆けよれば、いかにも古い本ばかり。
触るのですらためらいそうな程に色褪せた本が主なようだ。
と言うのも。正直あたしは発売からかなりの歳月が経った本が苦手だったりしる。
厳密に言えば最近刷られたような本じゃないもの。
匂いが苦手。埃っぽいと言うかなんと言うか……そんな匂い。
大峰さんに手に取って見て良いんですよ、と言われても手に取るなんて出来なかった。
一通り見てから一言、あたしは大峰さんに尋ねる。
「大峰さんは此処をお掃除しに来たのですか?」
聞いて後から気付く。大峰さんは掃除道具を一切持っていない。
こんな埃っぽい所、真先に掃除をしそうなのに。なんでだろう?
もしかして渡部さんの担当区分?そんなことはないか。