お姫様と1.5人の男
桜太君からパソコンを借りて、ハナショウブについて調べてみる。
まずは、あいうえお順の“は”をクリックして……っと。
ハナショウブ……ハナショウブ…………あ、あった。これだね。
カチッとマウスのボタンを押して、出て来たページを読んでみる。
幾つかある花言葉の中に“あなたを信じる”。
それの言葉を思わず口にしてしまったらしく、桜太君は“正解”と呟いた。
「ハナショウブの花言葉にはそう言う意味もある。何があったかはじいちゃんから聞いた。
本っ当、何処までも手のかかるジジイで悪いな。で、あとは本人から聞け」
そうやって少し面倒そうに言う桜太君の視線には、玄一さん。
全てを覚悟したかのように玄一さんは、真直ぐにあたしを見つめてそして……
『いやん、雪佳ちゃんはやっぱり可愛いのう……』
お年寄りだからなんて遠慮はしない。もし実体があったら、殴っている所だよ?
まずは、あいうえお順の“は”をクリックして……っと。
ハナショウブ……ハナショウブ…………あ、あった。これだね。
カチッとマウスのボタンを押して、出て来たページを読んでみる。
幾つかある花言葉の中に“あなたを信じる”。
それの言葉を思わず口にしてしまったらしく、桜太君は“正解”と呟いた。
「ハナショウブの花言葉にはそう言う意味もある。何があったかはじいちゃんから聞いた。
本っ当、何処までも手のかかるジジイで悪いな。で、あとは本人から聞け」
そうやって少し面倒そうに言う桜太君の視線には、玄一さん。
全てを覚悟したかのように玄一さんは、真直ぐにあたしを見つめてそして……
『いやん、雪佳ちゃんはやっぱり可愛いのう……』
お年寄りだからなんて遠慮はしない。もし実体があったら、殴っている所だよ?