とおりゃんせ【短編】


良枝は子供たちが気になって


公園の近くをゆっくりと歩いた



「天神さまの細道じゃ~・・・


ご用の無い者 通しゃせぬ~・・・」



わらべうたを歌いながら


2人の子供によって


手で作られたアーチを


皆くぐり抜けている



先ほどから


子供たちは


それを延々と続けている


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