とおりゃんせ【短編】


とだけ 書いてある


良枝は首をかしげた


「あの~・・・


これがお札でしょうか?」



「そうですよ」



手をつないでいる女の子は


相変わらずニコニコしている


その時


その女の子の後ろから


小さな男の子が


喋りかけてきた


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