桜雪の空に
なのはの手をひいて

教室をゆっくりと出る。


教室から2、3歩出たところで

なのはは

力なくしゃがみこんだ。

『なのは?』 



額には脂汗がにじみ

顔色がひどく悪い。


肩でしている小刻みな呼吸がとても苦しそうだ。



『なのは、がんばれ』



俺はなのはを

そっと抱き上げ

保健室へと急いだ。


初めて抱き上げるなのはは

思っていたよりずっと軽くてびっくりした。







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