桜雪の空に
『リヒト…?』

俺の腕の中で

なのはが少し震えた声で言った。


なのはは抵抗するように

俺を押し返すような動きをしたが


俺は腕に入れた力を緩めなかった。


なのはは

小さくて

冷たくて

壊れそうなくらいに華奢で

手をはなせば

なくなってしまいそうな気がした。


なのはを守りたい

なのはを守りたい


俺が、

なのはを守りたい…

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