桜雪の空に
一晩

ベッドの中で

考えて考えて出した答え。



『なのは。』

久しぶりになのはを真正面から見る。

『ちょっとこいよ。』



屋上は少し肌寒く

俺はなのはの肩に自分の上着をそっとかけた


腰掛けて

一緒に、なのはの好きな

コンビニのちっちゃな杏仁豆腐を食べた。


『ちゃんと、めし食ってんのか?』

なのはは杏仁豆腐を飲み込んで

小さく頷いた。



空気が気持ちがいい

春の、においがする


なのは。

俺は青い空にのびているひこうき雲を見つめて言った。



俺は、

お前が笑ってくれるんだったら

なんだってしてやるよ。


たとえ、

なのはが誰を好きでも

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