青ビーダマ
顔を元に戻せないまま、携帯のメール受信ボックスを開いた。
特に親には見られたくない(そういう年頃だから)からと、設定しておいたセキュリティ暗証番号を入れた。
ピ………ッ
氷室:大変だッ
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家のクーラーが
壊れてたあ
今すぐにお前ん家に
行きますッ笑
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「…………。」
小夏はしばらく硬直状態だった。
「………は?」
とだけ言った後に、誰かがドアの前を歩いている音がした。
その音が大きくなるにつれて、小夏の心臓にビッグウェーブが押し寄せてくる。
そして足音がなくなると…
ピンポ―――ン♪
「ちょっと待てぇ!!」
思わずドアに向かって、赤面で叫んだ。
只今小夏の脳内、ビッグウェーブでサーフィン中。