青ビーダマ

家の中に入ると、小夏は真っ先にクーラーをつけて、ゆったり涼んだ。

「ふーう!!」

暑さであまり呼吸がうまく出来ず、肺の中の空気を一辺に出した。

そしてそのまま、クーラーも真正面にあり、特等席でもあるソファに座る。

「はぁ〜涼しい〜…。」

絶対人には見せられないような格好で、スカートをうちわ代わりにして足に風をおくった。

スカートで隠れた足の部分は一番汗をかきやすいので、風を当てるとすごく涼しかった。

だからといって、女子中学生という者が、片足をソファにかけ、もう片足をテーブルにがにまた置きはしないだろうに。

「これもあるから、氷室を家に居れたくないんだよね…。」

小夏は静かに呟いた。



〜♪〜♪〜♪〜♪



小夏の携帯から、氷室専用の着メロが流れた。

爽やか系ロックの音楽が氷室らしかったので、この着メロにしたらしい。

「ん?夜じゃないのに早くない?…まいっか。」

小夏は少し考えたが、軽くヤバめに顔を崩した。




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