1つのヒカリ

勝利

「夜瑠~,ちょっと良い?」

「冷……ッ」


ある日,いつものように千種ちゃんと楽しく話していると冷子に呼び出された。


本当は行きたくない。
でも,行かなきゃヤバい事になるから私は何も言わずに冷子の後をついて行った。

それを千種ちゃんは何も言わずに見送ってくれた。


*


「夜瑠さ,最近あの子と仲良いよね~?」


あの子って千種ちゃんの事だ。


「う,うん…」

「…夜瑠のくせしてダチいるとか生意気」


ドンッ


!?


いきなり,冷子にお腹を足で蹴られて倒れた。


「鬱陶しい~。あんたは独りがお似合いなのに。良い気に乗んなや」

「っ……」


私を見下ろし睨み付けてくる冷子。


「大体,忠告してやったのに堂々と学校来るとか。良い根性してるねぇ?」

「……」

「もっとキツい虐めして欲しい?ならしてあげるよ?」


嫌…。


「何してあげようかなぁ~。コンテナの中に落としてやろうか。それで燃やされちゃえば?」


止めてよ…。


私を上から目線で見て笑う冷子。


「あんた何ていなくなれば良いのよ。そしたらみんな幸せなんだから!」


止めて!!


「おいテメ夜瑠に何言ってんだよ!?」
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