1つのヒカリ
次の日も明るく話しかけてくれる千種ちゃんに対して私は暗さにまたさらに暗さが入っていた。

そのせいか千種ちゃんも私に話しかける事が今までよりも少なくなっていた。


本当は,辛いのは千種ちゃんなのに…
私何やってるんだろう……。


千種ちゃんとちゃんと話せないまま千種ちゃんが居なくなる日が来てしまった。


今日で…
千種ちゃんはいなくなる。


千種ちゃんは昨日の間に学校を辞めていて千種ちゃんが旅立つのは午後3時だと聞いている。
3時まで後2時間。


このままで良いんだろうか…。
そんな事を思いながら未だに私は家の中にいた。


*


それから30分後。


……このままじゃ駄目だ!!
と思い私は,空港に行く準備をした。


空港まで自転車で飛ばせば30分も掛からない。


私は,千種ちゃんをちゃんと見送るために自転車にまたがり全速力でこいだ。



*


キキキィィィ~!

全速力で飛ばしたせいで自転車はすぐには止まらず少し動いて止まった。


つ,ついた…。


私は,自転車からおりてまた全速力で千種ちゃんの所まで走って行った。



まだ時間は1時間ほどあるし間に合う!
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