1つのヒカリ
「夜瑠に会えて良かったよ。私の方こそありがとうね」

「ん…ッ」


泣く私をずっと微笑んで頭を撫でてくれる千種ちゃん。


「夜瑠はいつまでも私の友達だから」

「うんッ…私もだよ…」

「ありがとう」

「沖縄でも頑張ってね」

「もちろん」

「メール…してね」

「夜瑠もね」

「待ってるから」

「私もいつでも待ってるよ」

「大好…き…」

「私も夜瑠が大好きだよ」


そして私と千種ちゃんは抱き合った。


*


「千種,行くぞ」

「うん」


千種ちゃんの乗る飛行機が飛び立つ時間が来て千種ちゃんは家族の元へ走って行った。
私に「またね」と笑顔で言い残してから……。



千種ちゃん,またね。


千種ちゃんに出会えて良かったよ。
千種ちゃんに会わせてくれてありがとう友夏里さん。

千種ちゃん会っていなかったら私は未だに虐めを受けていてもしかしたら友夏里さんのように自殺していかもしれない。

今あの人生は千種ちゃんのおかげでだよ。


本当にありがとう。

いつまでも千種ちゃんの事忘れないよ。



そして私は,千種ちゃんがくれた平和な人生を堂々と胸をはって生きると決めた。
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