それでもあたしは、幸せだった。
自覚
ふと目が覚めると、真っ白な空間にいた。

何にもない白い空間の中は温かくて、一人でいても寂しくなんかない。

ここはどこや?

あたしどこにいてるのん?

さっきまであたし…


そこまで考えて、自分のおかれている状況にようやく気がついた。

ああ、そやったなあ。

あたし…

何にもない空間の一点をじっと見つめる。
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