ゴーストシンガー
横顔しか見えないけど、整った顔立ちだと思った。
三宅の友達なのにギャル男じゃない。

「適当に座って」

固まったままの千嘉と私に、三宅が指示する。
藍菜はちゃっかりと三宅の隣をキープしていた。

大勢の男子が苦手な千嘉は少し怯えていて、私の腕を離そうとしない。

私達はドアの近くに座った。ちょっと逃げ腰だったりする。

藍菜がいるから何もないと思うけど……。
三宅しか目に入っていないから、大丈夫か?とも思う。
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