ゴーストシンガー
乗り気ではないけど、藍菜に引っ張られて連れて行かれる。

三宅の家は3駅向こうにあるらしい。
駅からはバスで5分。

バスから下りると、すぐに家は見つかった。


「マジで?」

私は驚いた。
目の前には豪邸があって、何度確認しても“三宅”と表札が掲げられていた。

これまた見た目と違って、お坊っちゃんという噂は聞いていたけど……セキュリティがしっかりしていて、お手伝いさんが居そうな家だとは思わなかった。

私の腕に絡んでいる千嘉も目を丸くしている。
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