准教授 高野先生のこと

やはり、好意があるのは明白だと思う。

毎日のメールにしても。

ごく頻繁に二人で会っているということにしても。


だけど、私が完全に期待しきれないのには理由があった。

それは高野先生が学生思いの熱心で誠実な先生であるとう点にある。


教育熱心な高野先生と真面目な学生の私。

これはもう教員と学生として最高の師弟関係なのである。


自分で言うなんて、おこがましいのを承知でいうと――

先生は“打てば響く”学生としての私に好意をもっているのではないか、と。


森岡先生も並木先生もそうだけど、誠実な先生は頑張る学生をとことんかまう。

世話をかければかけるほど喜んでくれるし。

さらに、どこまでもかまってきてくれる。


最近の学生は(って私もそうだけど)昔と比べて師弟関係を嫌がる傾向が強いとか。

それは並木先生が言ってたことで、教員と学生の関係が年々希薄になってる、と。

そういう中で私のような“かまって~”タイプは貴重なのかもしれない。



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