准教授 高野先生のこと

せっかくいつもと同じ時間に目を覚ましたのに、ベッドにもぐりこんだまま。

うだうだと、だらだらと……。

目覚まし時計にふと目をやると、ぼちぼち8時半になろうとしていた。


どうせ出かける予定もないし、日曜くらい二度寝するのも悪くないなと一瞬思った。


でも、昼過ぎまで寝て起きて――

“あーあ、今が午前中ならいいのに”

そんな後悔はやっぱりごめんだから。


カーテンを開けると、窓の外は素晴らしい秋晴れのよい天気。


空はどこまでも高く、限りなく青く澄み渡り。


その晴れやかな美しさは、永遠の広がりを思わせた。

この空を見上げるすべての人に、素敵な休日を予感させるような空模様だった。



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