准教授 高野先生のこと
気分をかえて今日は1日掃除と洗濯に没頭しようと思った。
片付けまくり、洗いまくり、捨てまくる。
この作業は今の私にとってすごく精神衛生上いいような気がして。
そのとき――
充電中で床に転がったままのケータイがピリリリリッと激しく鳴った。
こんな日曜の朝に電話をよこすのは、おそらく両親くらいのはず。
そう思って、やれやれと横着に腕だけ伸ばしてケータイを取る。
すると、発信元は――
「もしもしっ、秋ちゃん!?」
「おはよー、シオリン」
久しぶりの秋谷……夏川真樹ちゃんだった。