准教授 高野先生のこと

秋ちゃんの説教は牧師先生より為になる。

まったく有難いことである。


「アンタの高野サンへの気持ち。

それと、高野サンのアンタへの気持ち。

これってさもちろん無関係ではないんだけど、やっぱり別々のモノなんだよね。

だからさ、相手のことちゃんと見て、いい感じにバランスとってかないと。

まあ、高野サンは大人だし?いいようにしてくれるとは思うけどさ。

それでもアンタだってさぁ甘えてばっかりじゃあ、ねぇ?

もちろん相手の要求とか欲求に一方的に応えるばっかじゃよくないよ。

アンタのほうがしんどくなるし、そんな我慢はしちゃダメだけど。

だからこそバランスなわけ。


寝るか寝ないかだってね、求められても無理に応える必要はないよ。

ただ、相手のこと好きなら?大事なら?

求めてきた気持ちを思いやってきちんと話しはすべきだろうね。

ダメならダメな理由?まだならまだの理由?

そういうの絶対あんだろうからさ。


自分本位でも相手本位でもない……うーん、なんつうの?

二人本位?みたいな関係をさ築いていかなきゃダメなんだよね」




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