准教授 高野先生のこと
先生が仕事復帰した週の土曜日。
私は借りていた本を返すべく先生をたずねる約束をしていた。
その日、私は朝から14時までバイトがあって。
終わったその足で大学へ向かうことになっていた。
バイト先を出てからすぐ先生に連絡メールを送信。
“これから出ます”の確認メール。
高野先生と私はいつの間にかすっかりメル友になっていた。
毎日必ず1日1往復はやりとりしている。
まるでお互いの安否でも確認するみたいに。