准教授 高野先生のこと
7.弱気でオンリーユー
高野先生と親しくさせてもらえるようになってから――
私には劇的に変わったことが一つある。
それはケータイの使用頻度と端末への愛着だった。
先生とのメールのやりとりは当然のように毎日続いている。
先生のメールには、相変わらず絵文字がまったくなく……。
だけどやっぱり必ず1日1枚は写真が添付されていた。
私からのメールは基本的に申し訳程度の絵文字が入る程度の地味なもので。
写真は気の利いたものが撮れる訳もなく、結局添付していなかった。
ごくたまに、デコメールなんて送ったりすると――
先生はとても珍しがって、妙なテンションで?喜んでくれたりして。
私のケータイはもう――
受信箱も送信箱も画像をしまうフォルダも高野先生でいーっぱい!
なんというか、先生だらけの先生まみれ?みたいな。