Cold Phantom [前編]
※※

「!?」
私は何かに弾かれるように飛び起きた。
何事も無かったかの様ないつもの朝の静寂が私を出迎える。
不思議なくらい汗をかいていた。それと激しい息使い…。
「悪夢?」
一番始めにそう思ったが、悪夢にしては…私自身は充実していた気がした。
いや、それ以前に…
「どんな夢だっけ?」
夢の事をよく覚えていなかった。
ただ、何か夢を見たと言うくらいで詳しいところは何も思い出せない…
時刻は5時半前だった。
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