Cold Phantom [前編]
「あ、そっか。今日から新入部員がいるんだっけ。」
私は昨日早退したから妙に違和感を感じたのは言うまでもない。
「お、祥子ちゃん。もう体調は良くなった?」
部室前で最初に出くわしたのは気姿月君だった。相変わらずの整った顔立ちで私達に話しかけてくる。
「おはよう気姿月君。もう大丈夫。一日眠ったらすっきりしたよ。」
「そっか、それは良かった。」
そう言って笑いかけてきた。
結構心配していてくれたようだ。
「ごめんね気姿月君、何だか心配させちゃったみたいで…」
「んまぁ、心配してたのはしてたけどさ。僕よりは隣のみーちゃんの方がずっと心配してたよ。」
「うん、みーちゃんもごめんね。昨日は電話までしてくれたし。」
「うん、本当に心配してたんだから。」
「練習中でも「もう寝ちゃってるかな、電話して良いのかな?」とか「ちゃんと帰れたのかな、途中でまた倒れてないかな?」とか、多分部活内で一番心配して…」
そこまで言って妨害された。みーちゃんに…
「こ、こらっ!そんな事まで言わないの。」
私は昨日早退したから妙に違和感を感じたのは言うまでもない。
「お、祥子ちゃん。もう体調は良くなった?」
部室前で最初に出くわしたのは気姿月君だった。相変わらずの整った顔立ちで私達に話しかけてくる。
「おはよう気姿月君。もう大丈夫。一日眠ったらすっきりしたよ。」
「そっか、それは良かった。」
そう言って笑いかけてきた。
結構心配していてくれたようだ。
「ごめんね気姿月君、何だか心配させちゃったみたいで…」
「んまぁ、心配してたのはしてたけどさ。僕よりは隣のみーちゃんの方がずっと心配してたよ。」
「うん、みーちゃんもごめんね。昨日は電話までしてくれたし。」
「うん、本当に心配してたんだから。」
「練習中でも「もう寝ちゃってるかな、電話して良いのかな?」とか「ちゃんと帰れたのかな、途中でまた倒れてないかな?」とか、多分部活内で一番心配して…」
そこまで言って妨害された。みーちゃんに…
「こ、こらっ!そんな事まで言わないの。」