Cold Phantom [前編]
朝練の始めは先ずマウスピースを慣らす事から始まる。
本当ならその流れ何だけど…
「姫納先輩。こんな感じですか?」
と新入生が私に聞いてくる所から今日の朝練は始まった。
トランペットパートの新部員は未経験の女の子で、名前は犬塚舞(いぬづかまい)さん。
後頭部を隠さないセミショートと丸い垂れ目、低めの身長などが小動物チックで可愛いと言う意見は吹奏楽部全体からの物。
身長が低いと言うのは私への嫌がらせだろうか…私より少し高い。
可愛いさも確かに認める。私よりもずっと可愛い女の子だった。
何か、悔しい…
まだコツを掴みきれてない犬塚さんはマウスピースを口にあてて、フゥフゥと息だけを通していた。
たまにマウスピースを振るわせる音を出すものの、まだ使いきれていないのが目に見えて明らかだった。
「最初はそんなものかな。マウスピースに着けてる部分の唇を振るわせるイメージを持って吹いてみて。」
そうは言ってみる物の、やはりフゥフゥ言わせてしまう。
昨日の今日だし仕方ない。
本当ならその流れ何だけど…
「姫納先輩。こんな感じですか?」
と新入生が私に聞いてくる所から今日の朝練は始まった。
トランペットパートの新部員は未経験の女の子で、名前は犬塚舞(いぬづかまい)さん。
後頭部を隠さないセミショートと丸い垂れ目、低めの身長などが小動物チックで可愛いと言う意見は吹奏楽部全体からの物。
身長が低いと言うのは私への嫌がらせだろうか…私より少し高い。
可愛いさも確かに認める。私よりもずっと可愛い女の子だった。
何か、悔しい…
まだコツを掴みきれてない犬塚さんはマウスピースを口にあてて、フゥフゥと息だけを通していた。
たまにマウスピースを振るわせる音を出すものの、まだ使いきれていないのが目に見えて明らかだった。
「最初はそんなものかな。マウスピースに着けてる部分の唇を振るわせるイメージを持って吹いてみて。」
そうは言ってみる物の、やはりフゥフゥ言わせてしまう。
昨日の今日だし仕方ない。