Cold Phantom [前編]
だから軽い夢遊病にかかっていても無理の無い距離だった。
とはいえ、経験した事のない現象をすぐに受け止める事は出来なかった。
少し退いてきた痛みを堪えながら立ち上がる。
とんだ災難だ、ととりあえず今あったことを一言で片付けて、付けっぱなしのテレビを消しに居間に戻った。
時計は7時になっていた。
帰って来たのが5時半ちょっと前位だったからおおよそ一時間半は眠っていたことになる。
先ほどの疲れも流石に無くなっていた。
まぁ、頭をぶつけたのが原因で目が覚めたとも言えるが…
俺はテレビを消してからテーブル越しにテレビを…
「あ…」
観ようとして、俺はまたため息をついた。
今さっきの事とは言え、何で消してしまったんだろうと後悔した。
本体の電源から切っていてリモコンではつかなかった。
「やっぱり疲れてるのかな、俺。」
俺はリモコンをテーブルの上に投げて椅子にもたれ掛かった。
全身の力を抜くと不意に玄関を見た。
外はもう日が沈みきっているのか暗い。
7時だから仕方ないか…
「外か。」
一言、そう言って俺は立ち上がった。
「買い物しないとな。」
思い出したかの様にそう言うと、制服を着替えた後に外出した。
とはいえ、経験した事のない現象をすぐに受け止める事は出来なかった。
少し退いてきた痛みを堪えながら立ち上がる。
とんだ災難だ、ととりあえず今あったことを一言で片付けて、付けっぱなしのテレビを消しに居間に戻った。
時計は7時になっていた。
帰って来たのが5時半ちょっと前位だったからおおよそ一時間半は眠っていたことになる。
先ほどの疲れも流石に無くなっていた。
まぁ、頭をぶつけたのが原因で目が覚めたとも言えるが…
俺はテレビを消してからテーブル越しにテレビを…
「あ…」
観ようとして、俺はまたため息をついた。
今さっきの事とは言え、何で消してしまったんだろうと後悔した。
本体の電源から切っていてリモコンではつかなかった。
「やっぱり疲れてるのかな、俺。」
俺はリモコンをテーブルの上に投げて椅子にもたれ掛かった。
全身の力を抜くと不意に玄関を見た。
外はもう日が沈みきっているのか暗い。
7時だから仕方ないか…
「外か。」
一言、そう言って俺は立ち上がった。
「買い物しないとな。」
思い出したかの様にそう言うと、制服を着替えた後に外出した。