Cold Phantom [前編]
そんな家路の途中で俺はふととある曲がり角で足を止めた。
気に止める程の物は何もない、なんの変鉄も無いような道だった。
だが、その道は俺にとっては思い出の道だった。
大した事じゃない。小学生の時に通っていた通学路と言う位だ。
「懐かしいな。」
そう言って俺はその暗い道を見ていた。
最近までスーパーでの買い物を重視していて小学生の時の通学路はめっきり通っていないから忘れていたが、コンビニから家に帰るとなると通学路の方が多少の近道になる…と小学生の時は思っていた。
距離的にあまり変わらない事を知っている今思えば、何故この道を近道だと思ったのか解らず、そんな幼かった自分に苦笑した。
降りしきる雨の中立ち尽くしていた俺は、濡れすぎた靴ごしにびちゃびちゃになった靴下を足に感じた。
その不快感に耐えかねてとりあえず家路を歩き出した。
進んだ方向は懐かしい通学路だった。
気に止める程の物は何もない、なんの変鉄も無いような道だった。
だが、その道は俺にとっては思い出の道だった。
大した事じゃない。小学生の時に通っていた通学路と言う位だ。
「懐かしいな。」
そう言って俺はその暗い道を見ていた。
最近までスーパーでの買い物を重視していて小学生の時の通学路はめっきり通っていないから忘れていたが、コンビニから家に帰るとなると通学路の方が多少の近道になる…と小学生の時は思っていた。
距離的にあまり変わらない事を知っている今思えば、何故この道を近道だと思ったのか解らず、そんな幼かった自分に苦笑した。
降りしきる雨の中立ち尽くしていた俺は、濡れすぎた靴ごしにびちゃびちゃになった靴下を足に感じた。
その不快感に耐えかねてとりあえず家路を歩き出した。
進んだ方向は懐かしい通学路だった。