Cold Phantom [前編]
「でも、なにもしなくてもハラハラするようなイベントがもうすぐ来るよみーちゃん。」
「え、何かあったっけ?」
「祥子が言いたいのってまさか受験の事?」
沙冬美がそう聞いてくる。言うまでもなくご明察な答えだ。
「うぅ、祥子ぉ、そう言うのは蚊帳の外に追い出すべき事柄ってやつよ。」
「…まるで受験生の言葉じゃないわね美咲。」
「同感。」
思わず漏れた一言にみーちゃんは…
「あぁもう、どうしてそう真面目なのかな二人とも!私が欲しいのは…そう、ドラマみたいな展開が欲しいんだってば!」
と力説するみーちゃん。
でも私たちには正直想像出来ない領域だった。
「振旗忍三郎みたいなのがいいのかしら?」
「違う。」
「XXX(トリプルX)ファイル?」
「違う。」
「相方みたいな刑事ものに憧れてるとか。」
「違う。」
「26みたいなテロ阻止連続ドラ…」
「ちょっとちょっと、それってまさか、あんたたちの趣味?」
「そうよ。」
「うん。」
私は沙冬美の返事に続く様にみーちゃんに返事をした。
基本的に海外ドラマが好きな私には、それがドラマカテゴリの全てだった。
「え、何かあったっけ?」
「祥子が言いたいのってまさか受験の事?」
沙冬美がそう聞いてくる。言うまでもなくご明察な答えだ。
「うぅ、祥子ぉ、そう言うのは蚊帳の外に追い出すべき事柄ってやつよ。」
「…まるで受験生の言葉じゃないわね美咲。」
「同感。」
思わず漏れた一言にみーちゃんは…
「あぁもう、どうしてそう真面目なのかな二人とも!私が欲しいのは…そう、ドラマみたいな展開が欲しいんだってば!」
と力説するみーちゃん。
でも私たちには正直想像出来ない領域だった。
「振旗忍三郎みたいなのがいいのかしら?」
「違う。」
「XXX(トリプルX)ファイル?」
「違う。」
「相方みたいな刑事ものに憧れてるとか。」
「違う。」
「26みたいなテロ阻止連続ドラ…」
「ちょっとちょっと、それってまさか、あんたたちの趣味?」
「そうよ。」
「うん。」
私は沙冬美の返事に続く様にみーちゃんに返事をした。
基本的に海外ドラマが好きな私には、それがドラマカテゴリの全てだった。