Cold Phantom [前編]
※※※※※※
とある日の朝の事…
6時の10分前…
「犬塚さん。」
「え?あ、先輩、どうしたんですか?」
「これ、犬塚さんのでしょ。」
と見せてくれたのはこの学校の学生証だった。
私はそれを見ていつもの場所を探ると、そこにいつもあるはずの物、学生証が無くなっていた。
「確かに私のですね。ありがとうございます。どこに落ちてました?」
「私の家の前にあったよ。昨日のバイト帰りに見つけたんだ。」
「先輩の家の前…ですか。」
「うん、道路にポツンっと落ちてたからすぐ解ったんだけどね。」
「そう…ですか。」
私はその学生証を見ながら小さく安堵の息をついた。
「気をつけてね。」
「…はい。」
私はその言葉を聞いて更に安堵した。
(気を付けなきゃ…)
私はそう心に刻む。
緊張で心臓が高鳴っていた。
先輩の横顔を見ながら私は小さく深呼吸する。
とある日の朝の事…
6時の10分前…
「犬塚さん。」
「え?あ、先輩、どうしたんですか?」
「これ、犬塚さんのでしょ。」
と見せてくれたのはこの学校の学生証だった。
私はそれを見ていつもの場所を探ると、そこにいつもあるはずの物、学生証が無くなっていた。
「確かに私のですね。ありがとうございます。どこに落ちてました?」
「私の家の前にあったよ。昨日のバイト帰りに見つけたんだ。」
「先輩の家の前…ですか。」
「うん、道路にポツンっと落ちてたからすぐ解ったんだけどね。」
「そう…ですか。」
私はその学生証を見ながら小さく安堵の息をついた。
「気をつけてね。」
「…はい。」
私はその言葉を聞いて更に安堵した。
(気を付けなきゃ…)
私はそう心に刻む。
緊張で心臓が高鳴っていた。
先輩の横顔を見ながら私は小さく深呼吸する。