Cold Phantom [前編]
(もしかして…)
私がコーヒーを淹れた後、何気無くテーブル席を見回すと予想通りの人物がそこにいた。
すらっとした体型と綺麗な整った黒髪。
見間違う筈がない、紗冬美だった。
あれだけ美形な人がこの小さな店に入店していて気がつかなかったなんて…それだけ今日は一段と忙しいアルバイトになっている事に気付かされた。
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