Cold Phantom [前編]
「良いの?」
美咲に似合わない遠慮口調で問い返してきた。
まぁ分からなくもない。
ユニバーススタジオは今をときめく最大級のテーマパークで最新技術を駆使したアトラクションが多数ある事で有名だ。
その分入場料も高く、大人なら兎も角高校生からすれば入場料だけで立派に買い物できる料金だ。
それの無料入場券とあれば、テーマパーク好きは黙ってはいない。
美咲もテーマパーク好きの一人だ。
「良いのよ。それより祥子達以外の誰かを誘わないといけないわね。」
「なんで?」
私は差し出した二枚のチケットの隅に指をさした。
そこには(本チケット一枚につきお二人まで…)と書かれていたのだ。
だが美咲はあまり困ってはいない様子だった。
「大丈夫、一人分の余分ならあてがあるから気にしないよ。どちらかと言うと祥子の方が問題かな…紗冬美とはまた違った意味で柄じゃ無いと言うか…。」
美咲に似合わない遠慮口調で問い返してきた。
まぁ分からなくもない。
ユニバーススタジオは今をときめく最大級のテーマパークで最新技術を駆使したアトラクションが多数ある事で有名だ。
その分入場料も高く、大人なら兎も角高校生からすれば入場料だけで立派に買い物できる料金だ。
それの無料入場券とあれば、テーマパーク好きは黙ってはいない。
美咲もテーマパーク好きの一人だ。
「良いのよ。それより祥子達以外の誰かを誘わないといけないわね。」
「なんで?」
私は差し出した二枚のチケットの隅に指をさした。
そこには(本チケット一枚につきお二人まで…)と書かれていたのだ。
だが美咲はあまり困ってはいない様子だった。
「大丈夫、一人分の余分ならあてがあるから気にしないよ。どちらかと言うと祥子の方が問題かな…紗冬美とはまた違った意味で柄じゃ無いと言うか…。」