Cold Phantom [前編]
二章第四話 Take four
※
6月中旬…
その日はすこぶる酷い雨だった。
雨足は朝方から強烈な土砂降りで4時限目が終わった昼休みもその勢いは止まっていなかった。
むしろ強くなっている気さえする。
梅雨本番だし仕方ないのかも知れない。
ここは学校の階段の踊り場、踊り場から見る空も相変わらず曇り空だった。
なんだろう、この違和感は…
現実感が無いと言うには少し大袈裟だけど、慣れない事態であるのは確かだった。
「え、でも…俺ッスか?」
「そう、ヒロに言ってるの。」
俺の前にいるのは珍しくみーちゃん先輩だった。
部活中ならともかく、わざわざ昼休みに教室まで来て俺を呼んだのだ。
珍しいと言うより恥ずかしい…。
人の視線を一同に浴びたのは言うまでもなかった。
そして、この踊り場で聞かされた一言が…
「次の休みにユニバーススタジオ行かない?」
だった。
よもや不思議に思わない方がどうかしている。
6月中旬…
その日はすこぶる酷い雨だった。
雨足は朝方から強烈な土砂降りで4時限目が終わった昼休みもその勢いは止まっていなかった。
むしろ強くなっている気さえする。
梅雨本番だし仕方ないのかも知れない。
ここは学校の階段の踊り場、踊り場から見る空も相変わらず曇り空だった。
なんだろう、この違和感は…
現実感が無いと言うには少し大袈裟だけど、慣れない事態であるのは確かだった。
「え、でも…俺ッスか?」
「そう、ヒロに言ってるの。」
俺の前にいるのは珍しくみーちゃん先輩だった。
部活中ならともかく、わざわざ昼休みに教室まで来て俺を呼んだのだ。
珍しいと言うより恥ずかしい…。
人の視線を一同に浴びたのは言うまでもなかった。
そして、この踊り場で聞かされた一言が…
「次の休みにユニバーススタジオ行かない?」
だった。
よもや不思議に思わない方がどうかしている。