Cold Phantom [前編]
二章第五話 Take five
※
数日後…
梅雨時のこの時期にしては珍しく晴れ渡った天気…にはならなかった。
悲観的になるような天気ではなかったが、お出かけ日和とは言えない雲掛かった微妙な悪天候だった。
晴れ間も見えなくはないが、雨が降りだしそうな雰囲気は拭えそうにもない。
…でありながら、俺は既にユニバーススタジオの入場門前にいた。
「とりあえず予定通り行くから11時には入場門前に集合ね。」
それは今日の朝掛かってきたみーちゃん先輩の電話だった。
先輩曰く、招待券の期日があと数日しか無いみたいで、もし使うとしたら今日くらいしか無いらしい。
「気持ちは分かるけど、雨が降ったらどうするつもりなんだろう。」
そう思いながら俺は再び空を見上げた。
するとその直後…
「早いねヒロ君。まだ11時も30分前なのに。」
と声を掛けられた。
その声に思わず心臓が高鳴る。
数日後…
梅雨時のこの時期にしては珍しく晴れ渡った天気…にはならなかった。
悲観的になるような天気ではなかったが、お出かけ日和とは言えない雲掛かった微妙な悪天候だった。
晴れ間も見えなくはないが、雨が降りだしそうな雰囲気は拭えそうにもない。
…でありながら、俺は既にユニバーススタジオの入場門前にいた。
「とりあえず予定通り行くから11時には入場門前に集合ね。」
それは今日の朝掛かってきたみーちゃん先輩の電話だった。
先輩曰く、招待券の期日があと数日しか無いみたいで、もし使うとしたら今日くらいしか無いらしい。
「気持ちは分かるけど、雨が降ったらどうするつもりなんだろう。」
そう思いながら俺は再び空を見上げた。
するとその直後…
「早いねヒロ君。まだ11時も30分前なのに。」
と声を掛けられた。
その声に思わず心臓が高鳴る。