Cold Phantom [前編]
最近ではその横顔すら気恥ずかしくて直視出来なくなっていた。
心拍数がうなぎ登り状態で上がってとてもじゃないが落ち着いてなんかいられなかった。
落ち着いてなんかいられないけど、いやだからこそ俺は…
「せ、先輩…その。」
「ん、何かな?」
「その、あの…よ、良かったら俺が案内するッスよ。」
このチャンスを最大限に生かし、前へと進んで行かなければと俺は思った。
先輩は案の定俺の一言に驚いていた。
しかしすぐに笑顔になった。
「何だか今日のヒロ君、ちょっぴりジェントルマンだね。」
「そ、そうッスか?」
「うん、普段そう言ってエスコートしないもん。」
「プライベートは紳士を目指してるッス。」
「了解、そう言う事にしておくよ。」
と冗談混じりに微笑みかけてきた。
…何か変な会話ではぐらかされた?
いや、変な会話にしたのは俺の方か…
「うーん、ヒロ君のエスコートかぁ。それも何だか悪くないかも。」
「それってっ!?」
「その時になったらお願いね。」
先輩はそう言って三度目の大人の微笑を見せた。
心拍数がうなぎ登り状態で上がってとてもじゃないが落ち着いてなんかいられなかった。
落ち着いてなんかいられないけど、いやだからこそ俺は…
「せ、先輩…その。」
「ん、何かな?」
「その、あの…よ、良かったら俺が案内するッスよ。」
このチャンスを最大限に生かし、前へと進んで行かなければと俺は思った。
先輩は案の定俺の一言に驚いていた。
しかしすぐに笑顔になった。
「何だか今日のヒロ君、ちょっぴりジェントルマンだね。」
「そ、そうッスか?」
「うん、普段そう言ってエスコートしないもん。」
「プライベートは紳士を目指してるッス。」
「了解、そう言う事にしておくよ。」
と冗談混じりに微笑みかけてきた。
…何か変な会話ではぐらかされた?
いや、変な会話にしたのは俺の方か…
「うーん、ヒロ君のエスコートかぁ。それも何だか悪くないかも。」
「それってっ!?」
「その時になったらお願いね。」
先輩はそう言って三度目の大人の微笑を見せた。