Cold Phantom [前編]
朝の時点で既に三度目の笑顔を披露させられて、気が気じゃなかった。
さっきも言った通り普段からドキドキさせられて中々平常心が保てない状態にあったが、今日は本気でやばいかも知れない。
挙動不審になってないだろうか、そんな事まで気にするくらい心休まる時が無かった。
だけど…
「…。」
俺が恥ずかしがって目線を離していて気がつかなかったが、先輩の表情はいつの間にか複雑な物になっていた。
「先輩?」
「ん…今度は何かな?」
「あ、いや…今日は楽しみッスね。」
「うん、せっかく来たんだし全部回るつもりで行こうよ。」
とまた先輩は表情を変えた。
表情が良く変わる先輩だなとは前から思っていたけど、あの複雑そうな表情を一瞬見せつけられると、何だか無理矢理な笑顔に見えてしまったのは無理もなかった。
さっきも言った通り普段からドキドキさせられて中々平常心が保てない状態にあったが、今日は本気でやばいかも知れない。
挙動不審になってないだろうか、そんな事まで気にするくらい心休まる時が無かった。
だけど…
「…。」
俺が恥ずかしがって目線を離していて気がつかなかったが、先輩の表情はいつの間にか複雑な物になっていた。
「先輩?」
「ん…今度は何かな?」
「あ、いや…今日は楽しみッスね。」
「うん、せっかく来たんだし全部回るつもりで行こうよ。」
とまた先輩は表情を変えた。
表情が良く変わる先輩だなとは前から思っていたけど、あの複雑そうな表情を一瞬見せつけられると、何だか無理矢理な笑顔に見えてしまったのは無理もなかった。